首、肩、そして腕にまで痛み、しびれがある場合、その原因はどこにあるのか?
こういう症状の場合、痛みがある部分だけをみてしまうと本当の原因を見落としてしまうことがよくあります。
正確に痛みの原因を見つけ出す方法は
①まず最初に痛みを感じている部位から、その部位に痛み(関連痛)を放ちうる筋肉を連想します。
②そして次に、①で挙げた筋肉の中で、日常生活や仕事などで負担をかけている筋肉を聞き出します。
この2つの作業をするだけでトリガーポイントは意外と簡単に見つけ出すことができます。
トリガーポイント療法では、真の原因を正確に見つけだせれば90%結果を出すことができます。
そして今回のキーワードは「腕」に出る痛み、しびれ
首、肩だけでなく腕の方にまで症状を引き起こす代表的な筋肉は2つ。
① 斜角筋(しゃかくきん)
② 肩甲挙筋(けんこうきょきん)
さらには、これらの筋肉の中でも、最も原因となるポイントは●の部分。
斜角筋のトリガーポイントが好発するポイントは、胸鎖乳突筋の横で丁度鎖骨の上の辺りになります。
肩甲挙筋のトリガーポイントが好発するポイントは、首と肩の角の部分と肩甲骨に付着する部分になります。
こうしたポイントに10秒ほど痛くない程度に圧を加え、これを3~5回ほど繰り返します。
そうすれば、ゆっくりと痛みが緩和していきます。
例えば、小さな子供がいるお母さんで抱っこをしたりミルクをあげる時間が多い方の場合は、首を前に曲げる=前頚部に負担をかけることが多くなります。
つまり、こういう姿勢、動作をとることが多い方で、首、肩、腕に症状が出ている場合は、高確率で斜角筋にトリガーポイントが見つかります。
また毎日肩に鞄をかけて通勤をしている方のように、肩甲挙筋に負担をかけることが多い方は上記の肩甲挙筋のトリガーポイントが活性化しやすくなります。
多くのマッサージ屋さんなどでは首の後ろや肩に施術を加えることはありますが、首の前というのは結構見落としやすいポイントになります。
腕にまで痛み、しびれが出ている場合は、前頚部のトリガーポイントが絡んでいることが多いので必ずチェックをしましょう。
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