普段からストレッチをしているのですが、それでも肩と首が凝ります。
ストレッチって効果があるのでしょうか?
こういうご質問を患者さんからよく頂きます。
結論から言うと、街中のストレッチ専門店などが流行っているのを見ても、効果があることは確かだと思います。
効果を感じられないお店に人は集まらないですからね。
私もパソコン作業を長時間した時は、お風呂上りにストレッチをしますが、するとしないとでは翌朝の動きが全く違いますからね!(^^)
ただし、症状によっては、効果が出にくい場合や逆に症状を悪化させることもあります。
具体的にどういう症状の人は気を付けたらいいの?
例えば、ギックリ腰や寝違い、四十肩と言った強い痛みがある患者さんや、その症状を長年ひきづっている患者さんなどは、いきなりストレッチをするのはおススメしません。

その理由は、強い痛みを発している原因(トリガーポイント)がいくつもある場合、その箇所の筋繊維は変性委縮し、柔軟性がほぼない状態になります。
この状態で、筋肉を伸ばす=ストレッチをすると、痛みの原因(トリガーポイント)がある部分は伸びず、それ以外の正常な部分の筋繊維が必要以上に伸ばされることになります。

その結果、正常な部位の筋繊維に大きな負荷がかかったり、あるいは、トリガーポイントそのものに刺激を加えることで余計に症状を悪化させることがあります。
たまに、ストレッチをした後に、ギックリ腰や寝違いなどを起こす人がいますが、そういう方は、ストレッチが引き金となってトリガーポイントを活性化させてしまったと考えられます。
ですので、安全に痛みを改善するには、まずは、痛みの原因を探り、そのポイントに対して点でアプローチをする。

そうすることで、トリガーポイントがある周辺の筋緊張も緩和します。
その上で、最初から他動的にフルに伸ばそうとしないで、自動で伸ばせる範囲プラスアルファくらいの力でゆっくりストレッチを行うと安全に痛みを緩和することができます。
因みに、リンパマッサージなどをされているサロン様の中には、施術の中に、トリガーポイントマッサージを取り入れているセラピストの方も結構おられます。
是非ご参考にしてみてください ^^)
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